テストの答案からわかること~英語編~
こんにちは、STEP ONEの野末です!今日は、英語の答案を例にとって、生徒の英語学習状況について、どのようなことがわかるかをお話しします。
お子さまの英語の答案を見て、「何で単語くらいしっかり書けないんだろう?」「英語のつまづきはどこなんだろう?」と悩むこと、ありますよね?その答案から読み取れるポイントをいくつかご紹介します。
ケース1(単語が書けない、単語の間違いが多い)
【推測される学習状況】
①基礎的な語彙力が不足している。
②単語のスペリングや意味を十分に理解していない。
「英語が苦手」という生徒にその理由を聞くと、多くが「単語が覚えられない」という答えが返ってきます。そうすると、「何回も何回も、書いて言ってを繰り返して覚えなさい」と「覚え方」をアドバイスされることが多いのですが、なぜ「単語を覚えられない」のかを解決することにはなっていません。まず、その原因を見つけ出すことが、英語学習の基本になります。
ケース2(英単語を日本語に合うように正しく並び替えることができない)
【推測される学習状況】
①英語の文法や構文の理解が不足している。
②文の構成や語順のルールに対する理解が浅い。
このような場合、英語と日本語の語順の違いが理解できていない、基本的な英文法の習得ができていないことが考えられます。まず、基本の文法事項をきちんと理解し、習得することから始めましょう。
ケース3(読解問題が解けない)
【推測される学習状況】
①語彙力が不足しており、文章全体の理解が難しい。
②主旨や要点を掴むスキルが欠けている。
語彙力の不足は、読解にも作文にも影響してきます。ただ単語の綴りと意味を理解するだけでなく、その単語や熟語が英文としてどのように使われるかを理解しながら覚えることが大切です。まず、短い英語の文章(最初は教科書の目標文で可)から始めて、徐々に長い文章に挑戦していく練習を継続的にやっていきましょう。
語彙を増やすための読書やリーディング練習を促進する。
英語は2021年度の学習指導要領の改訂によって、教科書も新しくなりました。それによって、覚える単語の語数や文法内容など、大幅に増加しました。それによって、英語を苦手とする生徒の数も増加してきています。
英語は、基礎基本をしっかりと習得しないと、なかなか学力アップは難しい教科です。しかし、それぞれのケースに応じて適切な方法で指導すれば、生徒たちのスキルも確実に向上するはずです!