第2回「家庭学習の時間が減っている現状、その原因や背景を考える」

はじめに:

授業がわからないと感じる原因の一つとして、家庭学習の時間が減少している点が挙げられます。家庭での学習習慣が身につかないと、学習内容が定着しにくく、結果として授業についていけないことが増えます。今回は、家庭学習が減っている原因について考えてみましょう。

主な原因と背景

1.デジタル機器の利用増加

スマートフォンやゲーム機の長時間利用により、家庭学習の時間が削られてしまうことが多くなっています。保護者の方もデジタル機器の利用制限に苦労されているかもしれませんが、こうした影響で家庭学習が削られてしまう子どもが増えています。

2.習い事や部活動の増加

習い事や部活動などで忙しいスケジュールが、家庭学習の時間を圧迫していることも一因です。特に、放課後から夜遅くまで活動があると、家に帰るとすぐに寝てしまい、家庭での学習時間がほとんど取れない状況が生まれがちです。

3.家庭での学習環境の整備不足

集中して勉強できるスペースがなく、家庭での学習習慣が身につきにくい環境にあることも影響していることがあります。小さなことであっても、勉強に適した環境作りは大切です。

まとめ:

家庭学習の時間が減少している背景には、デジタル機器の利用増加や部活動・習い事の増加、そして学習環境の不備が影響しています。これらの要因が、学校の授業への理解を深めにくくし、さらに家庭学習への意欲も低下させてしまうことが懸念されています。次回は、授業の理解不足や家庭学習不足を補うための具体的な対策についてご紹介します。