「もうすぐ三者面談ですね。」
そう聞いて、どんな思いが浮かびますか?
「成績の話があるのかな…」「進路の話をされるのかも…」と、少し緊張する方も多いのではないでしょうか。
でも三者面談は、子ども・保護者・学校の三者が、同じテーブルで将来を考えることのできる貴重な場です。
せっかくの機会、受け身にならず、“有意義な20分”に変えてみませんか?
私自身、35年間中学校で教員として数えきれないほどの三者面談を経験してきました。
そこで感じた「充実した面談になるご家庭」と「もったいない面談で終わってしまうご家庭」の違いは、“事前の準備”にありました。
今日は、三者面談に向けて保護者の方にぜひ行ってほしい「3つの準備」をご紹介します。
① 子どもと家庭内で“話し合い”をしておく
面談でいきなり先生に言われたことを、その場で理解・納得しようとするのは意外と難しいものです。
だからこそ、事前にお子さんと話す時間をぜひ作ってください。
- 今、学校どう?友達関係はうまくいってる?
- 勉強の中で、得意なこと・苦手なことは?
- 将来の進路、どう考えてる?
この話し合いがあるかどうかで、面談での話の深さがまったく変わります。
② 「担任に聞きたいこと」を整理しておく
三者面談は、保護者にとっても先生に直接聞ける数少ないチャンスです。
「最近、授業中のようすは?」「提出物は出せていますか?」
そんな確認事項も含めて、気になることは遠慮なく聞いてOKです。
ただし、時間は限られています。話があちこちに飛ばないように、メモして優先順位をつけておくのがコツです。
③「家庭から伝えたいこと」も準備しておく
学校側が子どもの様子をすべて把握しているとは限りません。
特に家庭での変化や悩みなど、家庭からの情報があることで面談はより有意義になります。
- 家ではこんな様子です
- 最近、ちょっと気になることがあって…
- 本人が学校では見せない一面を持っています
こうした話を伝えることで、先生の理解も深まり、支援の幅が広がります。
最後に|「話す準備」は、親子の信頼も育てる
面談の準備は、ただの事前確認ではありません。
お子さんとしっかり向き合い、考えを聞き、これからを一緒に考えることで、親子の信頼関係も深まります。
そして、「準備してきてくださったな」と感じるご家庭の面談は、先生としてもとてもありがたく、内容の濃い20分になります。
次回は、面談当日の「聞き方・話し方」のコツをお届けします。
面談が「ただの報告」ではなく、「未来につながる対話」になるよう、具体的な工夫をご紹介します。
※STEP ONEでは、三者面談の内容を学習指導にも活かし、お子さん一人ひとりの目標達成をサポートしています。
効果的な学習法について詳しく知りたい方は、STEP ONEのホームページをご覧ください