三者面談当日。担任の先生を前にして、少し緊張してしまう方も多いと思います。
でも、面談は「成績を聞きに行く場」だけではありません。子どもの未来を一緒に考える“対話の場”です。
私が教員としてたくさんのご家庭と面談をしてきた中で、面談が有意義なものになるご家庭には共通点がありました。それは、「聞く・話す」のバランスがとても上手だったということです。
今日は、保護者の皆さまにぜひ知っておいていただきたい、「面談中のコツ」をお伝えします。
① 面談の主役は“子ども”
三者面談の主役は、あくまでも子どもです。
先生と保護者の会話だけで進んでしまうと、子どもが蚊帳の外になってしまいます。
ぜひ、お子さんにも積極的に話を振ってあげてください。
- 「今の話、どう思う?」
- 「この前言ってたこと、先生にも話してみたら?」
子どもの自己表現力や考える力を育てるチャンスでもあります。
② 先生の“言い回し”の裏を読む
教員は、時にやわらかい表現で課題を伝えることがあります。
たとえば…
- 「ちょっと気になる部分が…」=かなり課題がある
- 「本人なりに頑張っています」=成績は厳しい状態
決してネガティブに受け取る必要はありませんが、やんわりした言葉の“背景”を察する力があると、より建設的な話ができます。
③ 家庭からの“情報提供”も大切
面談は「学校 → 家庭」への一方通行ではなく、「学校 ←→ 家庭」の双方向であることが理想です。
たとえば…
- 家では意外と勉強している
- 最近、急にやる気をなくした
- 学校で話していない悩みがある
こんな情報を伝えていただけると、教員としては指導の質がグッと上がります。
最後に|“対話の面談”が、子どもを伸ばす
面談で「話を聞いてくれてよかった」と子どもが感じられると、学校への信頼が高まり、モチベーションも変わってきます。
保護者の方の関わり方ひとつで、子どもの姿勢も変わります。
次回は、「面談後の家庭での関わり方」についてご紹介します。
面談を“その場限り”で終わらせないための、親子での対話と次のアクションについてお話しします。
※STEP ONEでは、三者面談で得た情報をもとに、一人ひとりに最適な学習プランを提案しています。
詳しくは、STEP ONEのホームページをご覧ください。