いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
前回は、世界で「子どものスマホ利用を見直す動き」が広がっていることをご紹介しました。
今回は、SNSが子どもの心や学びにどんな影響を与えているのかについて、少し深く考えてみたいと思います。

SNSが子どもの「心」に与える影響
スマホやSNSは、友達との交流や情報収集に欠かせないツールです。
一方で、SNSが子どもたちの心の健康に大きな影響を与えていることも、多くの研究で明らかになっています。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の報告では、女子高校生の57%が「ほぼ毎日憂うつな気分」と答えています。
その背景には、SNSでの「いいね」や「フォロワー数」への依存、他人と自分を比較してしまう心理があるといわれています。
SNSは楽しいはずの場所なのに、
「自分はあの子より劣っているかも…」
「自分の投稿はあまり反応されない…」
といった自己肯定感の低下や孤独感を生み出すことがあります。
しかも、これは大人よりも心が柔らかい思春期の子どもたちに、より強く表れるのです。
学びへの影響――集中力・睡眠・記憶力の低下
SNSやスマホの長時間利用は、学習面にも影響します。
たとえば、スマホを手元に置くだけで集中力が下がるという研究結果もあります。
通知音が鳴らなくても、「いつでも見られる」状態が、脳に“分散した注意”を与えてしまうのです。
また、夜遅くまでSNSを見ていると睡眠時間が減り、記憶力や思考力の低下にもつながります。
結果として、「勉強しているのに身に付かない」という状況が起こりやすくなります。
STEP ONEの生徒でも、「夜遅くまでスマホを見ていて、翌日ぼんやりしていた」というケースは少なくありません。
スマホは便利な道具ですが、“使い方次第で学力にも影響を与える”ということを、私たち大人が理解しておく必要があります。
“スマホと学び”のバランスを取り戻そう
スマホを完全に禁止するのは現実的ではありません。
しかし、「使う時間」と「使う目的」を明確にすることで、子どもの心と学びのバランスを守ることはできます。
たとえば、
- 学習中はスマホを別の部屋に置く
- SNSを開く時間帯を決める
- 家族で“スマホオフタイム”を設ける
といったシンプルなルールでも、効果は大きいです。
STEP ONEでは、子どもたちが集中して学べる環境づくりを重視しています。
“学びスイッチ”を入れるための工夫を、家庭でも一緒に考えていきましょう。
次回(第3回)は、いよいよ「家庭でできるスマホとの上手な付き合い方」をご紹介します。
世界の動きも参考にしながら、家庭で実践できる3つのヒントをお伝えします。
効果的な学習習慣づくりについて知りたい方は、ぜひSTEP ONEのホームページもご覧ください。