スマホの使い過ぎは学力低下を招く?――研究データが示す“驚きの事実”

Facebook
Twitter
Email

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
先週の教育面談では、保護者の皆さまといろいろなお話をしながら、
「お子さんの学習の現状」「家庭での様子」について、たくさんの情報を共有させていただきました。

 

その中でも特に多く寄せられたのが、
「スマホを触る時間が長くて心配です」
「集中しているのに点数が伸びないんです」
という声でした。

 

実はこの2つは、近年の研究によって密接な関係があることがわかってきています。
今回の第2回では、スマホの使い過ぎと学力低下の関係を、科学的根拠をもとに解説していきます。

 

 

 

研究①:スマホ利用時間が長いほど、テストの点数は下がりやすい

 

東京大学や国立教育政策研究所の調査では、
スマホの利用時間が長い生徒ほど、学力テストの平均点が低い
というデータが出ています。

 

特に、

  • 1日2時間以上スマホを使う
  • 夜遅くまでスマホを触っている
    の2つが重なると、顕著に成績が下がる傾向があるとされています。

 

これは単なる相関ではなく、
日常的なスマホ使用が、学習効率を直接下げてしまう
可能性を示しています。

 

研究②:“ながらスマホ”は、記憶を分断し、学習を妨げる

 

アメリカの大学の研究によると、
近くにスマホがあるだけで、
脳の処理能力が最大20%低下
するという結果が出ています。

 

つまり、

  • スマホを机に置いたまま勉強する
  • 勉強の途中でSNS通知を見る
    といった「ながらスマホ」の状態は、
    記憶を定着させる脳の働きを大幅に弱めてしまうのです。

 

STEP ONEでも、
「家で勉強していたはずなのに、覚えていない」
という相談がとても増えています。

 

研究③:睡眠の質の低下 → 成績低下につながる

 

スマホの光(ブルーライト)は、眠気を起こすメラトニンの分泌を抑えます。

そのため、

  • 寝る直前までスマホを見てしまう
  • 布団に入ってから動画を見続けてしまう

 

という習慣があると、
睡眠の質が下がり、翌日の授業で集中が続かない
という悪循環が起こります。

 

睡眠不足は

  • 記憶力の低下
  • 感情の不安定さ
  • 判断力の低下
    にもつながり、総合的に学力を押し下げてしまいます。

 

現場で増えている“スマホ疲れ”の学習パターン

 

塾でも次のようなケースが増えています。

  • 暗記が続かず、覚えても翌日にほとんど忘れている
  • 長文を読むと途中で集中が切れる
  • ミスを指摘されても、また同じところでつまずく
  • 計算問題で簡単なミスを連発する

 

これらは本人の努力不足ではなく、
スマホによって脳が疲れているサインかもしれません。

 

まとめ:スマホは“学習の天敵”になりうる

 

スマホは便利ですが、

  • 記憶力
  • 注意力
  • 思考の深さ
  • 睡眠の質
    を奪い、結果的に学力に大きな影響を与えることがわかっています。

 

次回の第3回では、
家庭でできるスマホとの付き合い方
依存を防ぐ習慣づくり
について、すぐに始められる実践的な方法をご紹介します。

 

学力向上のための“最適な学習環境”を知りたい方へ

STEP ONE のホームページをご覧ください。

座席に限りがあるため、定員になり次第、募集を締め切ります。
お問い合わせはお早めに!