いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
先週の教育面談では、保護者の皆さまといろいろなお話をしながら、
「お子さんの学習の現状」「家庭での様子」について、たくさんの情報を共有させていただきました。
その中でも特に多く寄せられたのが、
「スマホを触る時間が長くて心配です」
「集中しているのに点数が伸びないんです」
という声でした。
実はこの2つは、近年の研究によって密接な関係があることがわかってきています。
今回の第2回では、スマホの使い過ぎと学力低下の関係を、科学的根拠をもとに解説していきます。

研究①:スマホ利用時間が長いほど、テストの点数は下がりやすい
東京大学や国立教育政策研究所の調査では、
スマホの利用時間が長い生徒ほど、学力テストの平均点が低い
というデータが出ています。
特に、
- 1日2時間以上スマホを使う
- 夜遅くまでスマホを触っている
の2つが重なると、顕著に成績が下がる傾向があるとされています。
これは単なる相関ではなく、
日常的なスマホ使用が、学習効率を直接下げてしまう
可能性を示しています。
研究②:“ながらスマホ”は、記憶を分断し、学習を妨げる
アメリカの大学の研究によると、
近くにスマホがあるだけで、
脳の処理能力が最大20%低下
するという結果が出ています。
つまり、
- スマホを机に置いたまま勉強する
- 勉強の途中でSNS通知を見る
といった「ながらスマホ」の状態は、
記憶を定着させる脳の働きを大幅に弱めてしまうのです。
STEP ONEでも、
「家で勉強していたはずなのに、覚えていない」
という相談がとても増えています。
研究③:睡眠の質の低下 → 成績低下につながる
スマホの光(ブルーライト)は、眠気を起こすメラトニンの分泌を抑えます。
そのため、
- 寝る直前までスマホを見てしまう
- 布団に入ってから動画を見続けてしまう
という習慣があると、
睡眠の質が下がり、翌日の授業で集中が続かない
という悪循環が起こります。
睡眠不足は
- 記憶力の低下
- 感情の不安定さ
- 判断力の低下
にもつながり、総合的に学力を押し下げてしまいます。
現場で増えている“スマホ疲れ”の学習パターン
塾でも次のようなケースが増えています。
- 暗記が続かず、覚えても翌日にほとんど忘れている
- 長文を読むと途中で集中が切れる
- ミスを指摘されても、また同じところでつまずく
- 計算問題で簡単なミスを連発する
これらは本人の努力不足ではなく、
スマホによって脳が疲れているサインかもしれません。
まとめ:スマホは“学習の天敵”になりうる
スマホは便利ですが、
- 記憶力
- 注意力
- 思考の深さ
- 睡眠の質
を奪い、結果的に学力に大きな影響を与えることがわかっています。
次回の第3回では、
家庭でできるスマホとの付き合い方
依存を防ぐ習慣づくり
について、すぐに始められる実践的な方法をご紹介します。
▼学力向上のための“最適な学習環境”を知りたい方へ
STEP ONE のホームページをご覧ください。