「口を出すと反発するから、本人に任せることにしました」
ところが、しばらくして宿題がたまっていることが分かり、
「任せたのに、どうしてやっていないの!」
と、また言い合いになる。
こんな経験はありませんか。
自分で勉強を進めてほしいという願いは大切です。ただ、「任せる」と言ったその日から、予定を立て、取り組み、困ったら助けを求めることまで、全部できるとは限りません。
そこで考えたいのが、任せる範囲と確認する方法を、親子で分かる形にしておくことです。
たとえば、「数学の宿題を進める」と決めたなら、次の3つを短く確認します。
- 今日は何をするか。
- いつ確認するか。
- 困ったときはどうするか。
「数学のワークを1ページ。夕食のあとに、取り組んだところを一緒に見る。分からない問題には印をつけて、塾で質問する」
ここまで具体的なら、子どもも何を任されているのか分かりやすくなります。課題が多い日や、1ページでも負担が大きい日は、量を調整して構いません。
確認するときは、机に向かっていた時間だけでなく、実際に取り組んだものを見せてもらいましょう。
「今日は、どこまで進んだ?」
「止まった問題はあった?」
「明日は何から始める?」
毎問採点したり、そばでずっと見張ったりする必要はありません。途中で何度も「やった?」と聞くより、あらかじめ決めた時間に短く確認する方法もあります。
また、分からない問題に印がついていても、それだけで「できていない」と責めないことが大切です。助けが必要な場所が分かったなら、次の指導につなげられます。
一方で、「やった」と言うけれどノートを開いていない、何日も進んでいない、という状態が続くなら、任せ方を見直します。
「嘘をついたでしょう」と追及する前に、
「今の量は一人で進められそう?」
「問題の意味は分かる?」
と、課題の難しさや始め方を確認してみてください。
必要なら、一時的に「最初の1問だけ一緒に見る」「その日の課題を紙に書く」と、支援を増やします。できるようになった部分から、少しずつ本人に戻していけばよいのです。
小学校高学年でも中学生でも、子どもによって任せられる範囲は違います。同じ学年の友達と比べて、急に全部を任せる必要はありません。
STEP ONEでは、理解を確かめ、必要に応じて学習内容を調整する個別指導を大切にしています。ご家庭で取り組んだ問題や、止まった箇所も、学習を考える手がかりになります。
見守るとは、困ったときに支えられる距離で、子どもの取り組みを確かめること。 今日できたことを確認し、次に必要な支援を考えていきましょう。
次回は、親子で無理なく続けるための「小さな約束」の作り方を紹介します。