「毎日2時間勉強する」
「テストで80点以上取る」
子どものためを思って決めた約束でも、今の生活や学力に合っていなければ、続けるのは難しくなります。
守れない日が増え、親は叱る。子どもは約束の話を避ける。そんな繰り返しを減らすために、まずは小さく、具体的な約束から始めてみませんか。
たとえば、こんな約束です。
「夕食のあと、数学のワークを10分進める」
いつ始めるか、何をするか、どのくらい取り組むかが分かります。「ちゃんと勉強する」より、行動に移しやすい形です。
ただし、10分なら誰でもできる、ということではありません。最初の1問に取り組むだけでも負担が大きい子には、その1問を一緒に選ぶところから始めましょう。
約束を決めるときは、親が条件を並べるだけでなく、本人の意見も聞いてみてください。
「帰ってすぐと、夕食のあとなら、どちらが始めやすい?」
「数学と英語、今日はどちらからにする?」
「声をかけるなら、何と言ってほしい?」
子どもが選んだことを、短く紙に書いておくと、後から確かめやすくなります。
そして、親の側の約束も一つ添えてみましょう。
「声をかけるのは、決めた時間に1回にする」
「途中で何度も確認せず、終わってから一緒に見る」
子どもだけに行動を求めず、親も関わり方を決めることで、話し合う内容が具体的になります。
最初は1週間ほど試し、短く振り返ります。守れなかった日があっても、すぐに罰を増やしたり、「もう信用できない」と話を終わらせたりせず、どこで止まったかを確かめましょう。
部活で帰宅が遅かったのか。始める時間を忘れたのか。ワークが難しくて開けなかったのか。理由によって、変えるところも違います。
帰宅が遅い日は「最初の1問」、時間を忘れるならタイマー、問題が難しいなら塾で始め方を相談する。約束は、実際に試した結果をもとに調整できます。
振り返りは、できなかったことだけでなく、できた行動も具体的に伝えてください。
「今日は、声をかける前にワークを開いたね」
「分からない問題に印をつけられたね」
「昨日できなかった分を、今日また始められたね」
小さく始めるのは、そこで止まるためではありません。続けられる形をつくり、必要な学習量へ少しずつつなげるためです。テストや受験に向けて、何をどれだけ学ぶ必要があるかは、学校や塾とも相談しながら考えましょう。
STEP ONEでは、一人ひとりの課題に合わせて学習内容を組み立て、ご家庭とも協力して取り組みを支えます。
「言うことを聞かせる」だけを目標にせず、自分で決め、やってみて、振り返る経験をつくる。今週は、親子で一つずつ、守りやすい約束を決めてみませんか。