「計算問題はできるのに、少し問題が変わると手が止まる」
「小数の割り算になると、答えの見当がつかない」
お子さんの算数で、こんな様子はありませんか。
2学期の学習が進む今、答えが合っているかに加えて、計算の意味も少し確かめてみたいところです。
たとえば、次の計算を考えてみましょう。
2.4÷0.6=4
計算の手順を覚えていれば、正しく答えを出せるかもしれません。でも、「どうして2.4を割った答えが、4になるの?」と聞くと、戸惑う子もいます。
整数の割り算の経験から、「割ると、いつも数が小さくなる」と思っていることがあるからです。
この式を、身近な場面に置き換えてみます。
「2.4Lのジュースを、1杯に0.6Lずつ入れます。何杯分になりますか。」
0.6Lを2杯分で1.2L、3杯分で1.8L、4杯分で2.4L。だから、4杯分になります。
ここで求めているのは、ジュースの量ではなく、「0.6Lがいくつ分あるか」です。場面と結びつけると、答えが4になる意味を確かめられます。
計算の仕方も、小数点を何となく動かすのではなく、「割られる数と割る数を両方10倍して、24÷6にする」と確認すると、手順の理由が見えやすくなります。
家庭で確認するなら、毎問説明を求める必要はありません。1問だけ、次のように聞いてみてください。
「この式は、何を求めているのかな?」
「計算する前に、答えはだいたいどのくらいになりそう?」
「掛け算で確かめると、どうなる?」
先ほどの例なら、0.6×4=2.4で確認できます。小数点を間違えて40と答えていたら、0.6×40=24となり、もとの量と合わないことに気づけます。
説明できなかったからといって、すぐに「分かっていない」と決めつけないことも大切です。言葉にするのが難しければ、コップの絵を描いたり、0.6を順に足したりして、一緒に確かめましょう。
正しい答えを出す練習と、式の意味を確かめる練習。どちらも、算数の土台づくりに必要です。
中学校では、小数や分数が文字式や方程式の中にも出てきます。「手順は覚えているけれど、数の意味は曖昧」という部分は、小学生のうちから少しずつ整理しておきたいですね。
京都市伏見区・醍醐の次世代型個別学習空間 STEP ONEでは、一人ひとりの理解を確かめ、必要なところに戻りながら練習を進めます。
「できた」で終わらず、「どうしてこの答えになるのかな」と1問だけ立ち止まる。そのひと手間から始めてみませんか。
次回は、分数・小数の「大きさ」を確かめる方法を紹介します。